内容説明
第2次世界大戦末期のイタリア。混乱の中をたくましく、明るく生き抜く子どもたちを描いた冒険物語。孤児となった少年ジュゼッペは長い放浪の旅に出た。
著者等紹介
ヘルト,クルト[ヘルト,クルト][Held,Kurt]
1897~1959。ドイツ東部イエーナ生まれの児童文学作家、詩人。1933年にナチス政権の弾圧を逃れ、スイスへ移住。スイス市民権を得る。本名はクルト・クレーバーだが、1948年まで執筆活動を禁じられたため、クルト・ヘルトの偽名を使う
酒寄進一[サカヨリシンイチ]
1958年生まれ。和光大学表現学部教授。児童文学を中心に現代ドイツ文学の翻訳紹介をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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norinori
1
第二次大戦末期のイタリア、両親を亡くしたジュゼッペが、母を亡くし記憶を失った少女マリアと出会い、マリアの父を探すために戦火の中ローマへと向かう。その途中、孤児たちが集まって暮らす「子どもの町」に辿り着くまでを描いた上巻。辛く悲しい状況でも子供たちがたくましく、世界名作劇場の原作になりそうだな、と思いつつ、でもマリアの性格は名作劇場向きじゃないな…と思ったり。我儘というか、欲望に忠実というか…。ストイックになりがちなジュゼッペには、これくらい我が強い子が側にいた方がいいのかもしれないけれど。2013/02/27
にま
1
1943年、空爆で両親を亡くしてしまった少年、ジュゼッペ。ナポリに住む親戚を訪ねて旅をします。そして、親戚の家で同じく孤児となった少女、マリアと出会います。いろいろな人との出会いと別れ、人生を描いています。放浪の果てにふたりがたどり着いた<子どもの町>を舞台に下巻が始まります。2010/01/01
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