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春のめざめ―子どもたちの悲劇

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  • サイズ B6判/ページ数 173p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784860953126
  • NDC分類 942
  • Cコード C0074

内容説明

綺麗な女の子を見ると、みんな首がないように思える―そして突然、ぼくの方が首のない女王さまのような気がしてくる。…だれかの首をくっつけられそうな気持ちになるんだ。2009年4月開幕、劇団四季ミュージカル「春のめざめ」原作。

著者等紹介

ヴェデキント,フランク[ヴェデキント,フランク][Wedekind,Frank]
1864~1918。ドイツ表現主義の先駆者とも評される劇作家。性の問題を根源的に追求した作家として知られる

酒寄進一[サカヨリシンイチ]
1958年生まれ。上智大学、ケルン大学、ミュンスター大学でドイツ文学を学ぶ。現在和光大学表現学部教授。児童文学を中心に現代ドイツ文学の翻訳紹介をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Arowana

6
「春」とあるが、内実はけっして穏やかではない。若々しいがゆえにあやうい14歳の内奥から湧き上がる欲動の「高まり」と「引き裂かれ」がいきいきと表現されている戯曲という感じがする。これに似た葛藤を描いたとされる『車輪の下』や『ライ麦畑でつかまえて』も、あわせて読んでみたい。2013/04/15

Hepatica nobilis

4
稲垣足穂が引用していた戯曲。訳はいま風で読みやすいが、上演当時から100年以上経過しても内容は過激だと感じた。少年どうしの同性愛、レイプなど彼らが大人とは違うが実は違わない存在として現される。その世界が残酷で尾を引く。2016/06/13

らくだ

4
子供たちの思春期を描いた戯曲。性の目覚め、子供同士のレイプ、妊娠、ホモセクシャルなど現代であってもショッキングなものを題材にしている。隔たりのある子供と大人が描かれていることが特徴で、これは現代日本においてもそれなりに通用する作品だと思う。読みやすいけれど内容が重くて重石を乗せられた気分。でもさすがヴェデキント。読む楽しさがある。2013/03/19

ぎゃっつ

3
抑圧的な教育体制によって苦しめられている子供たちの魂の叫び、思春期の葛藤が生々しく描かれている。なんだか読んでて懐かしさに似た感覚を覚える。劇中に登場した牧師のような、ハートフルボッコな牧師にはなりたくないなぁ。丁寧な解説がついてて素晴らしい内容となっております。2011/02/16

neba3

2
ミュージカルとは微妙に違うんですね。2010/08/14

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