内容説明
クリスティを彷彿させる軽妙洒脱な本格ミステリ。世間の目を避け遁世生活を送る未亡人。彼女の身の周りに降りかかる不可解な話を聞かされた、アマチュア探偵ヘンリー・ガーメッジは捜査に乗り出すことになる。次第に解き明かされていく「扉のない家」の正体とは。
著者等紹介
デイリー,エリザベス[デイリー,エリザベス][Daly,Elizabeth]
1878~1967。米国、ニューヨーク生まれ。かつてクリスティがアメリカのミステリ界の中で一押しに挙げた女性作家。明快な文章と巧妙なプロットで読後に爽快感を与えるストーリーテラー
葉戸ひろみ[バドヒロミ]
札幌市生まれ。藤女子短期大学英文科卒。インターカレッジ札幌で翻訳を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
9
ミステリとしての出来は可もなく不可もなくかな。探偵の行動が無実の人を守るためとはいえ、死体を移動させたり、凶器を隠したり、あまり感心できない面もある。2008/12/28
旭
4
良くも悪くも読みやすい。ガーメッジの穏やかな佇まいも好感度が高いけど、この本の本領は、クララ夫人の可愛らしさだと思う。はい、そこいちゃいちゃしない!と笛を吹いてやりたいけど、クララさん可愛いから許しちゃう。2人のなれそめ編は未訳なのかなあ。良いシリーズだと思うので、ちょこちょこ出して頂ければうれしい。いちゃいちゃを見たい。2012/12/07
kanamori
2
☆☆☆2019/03/13
gakusi
1
つまらん。探偵役ガーメッジが勝手に暴走してかなりむちゃな罠を仕掛けたり、警察を出し抜いたりするのだが、行動にまったく説得力がない。なんであんなに慌ててるんだ。ただの事後従犯じゃねえか。幕の引き方について往生際が悪いというか何をごちゃごちゃ言ってるんだ。謎解きの後に整合性を保とうとして言い訳を重ねているようにしか見えないぞ。2008/11/04