内容説明
窓から落ちてきた隕石で教授が圧死した。奇妙な凶器、飄々と煙にまく容疑者たち…そして第2の事件が。混迷を深める捜査の中、事件解決に向け名警部アプルビイの推理が冴えわたる。
著者等紹介
イネス,マイケル[イネス,マイケル][Innes,Michael]
1906‐1995。本名ジョン・イネス・マッキントッシュ・スチュアート(John Innes Mackintosh Stuart)。スコットランドのエディンバラ生まれ。オックスフォード大学を卒業後、1930~35年に講師としてリーズ大学、35~45年に南オーストラリアのアデレード大学に大学教授として赴任。その間、36年に最初のミステリ長篇『学長の死』(Death at the President’s Lodging)を発表した。帰国後、北アイルランド・首都ベルファーストのクィーンズ大学を経て、オックスフォードのクライスト・チャーチ校の特別研究員となり、1974年まで在職。専攻は英文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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geshi
26
イギリス流の諧謔あふれるユーモアが読み進めにくくて仕方なかった。持って回ったような文章やら引用やらでいっぱいで、読者もアプルビイ警部同様に煙に巻かれ続けるのを体感させる目論見なんだろうけど、読んでいて久しぶりにキツかった。メインのプロットだけなら短編で済むのに。枝葉を盛りまくり脇道に迷わせることがメインになってしまっているように見える。知識人の遊び心が奔流するやりとりが楽しめる人なら面白がれるのかも。最後も容疑者全員集めておいて犯人を追及しない肩透かし。2022/09/25
紅はこべ
17
本格ミステリには意外な犯人、意外な動機などと並んで意外な凶器という分野も存在する。本作に登場するのは何と隕石。クリスピンの『大聖堂は大騒ぎ』の凶器に匹敵するインパクト。舞台はイネスお得意の大学。被害者も容疑者も殆ど大学教授、講師なので、作中で交わされる議論推論のペダンティックな味わいが楽しい。肩の力を抜いて軽く楽しめる。一種の多重解決もの。2009/12/03
nac
1
★★★⭐︎2023/01/14
n_kurita
1
ノリについていけなかった。2013/01/27
kanamori
1
☆☆☆2013/09/27
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