内容説明
だれにも見えないタキワロは、いつもひとりぼっちじゃった。「さびしいってなんじゃ?悲しいって…」遠い海のまん中の、小さな島の物語。
著者等紹介
岩崎千夏[イワサキチナツ]
1970年山口県萩市の見島に生まれる。京都芸術短期大学で日本画を専攻。創画展入選、「詩とメルヘン」(サンリオ)でイラストコンクール佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みさどん
14
圧倒的な絵がきれいだった。心を持たないタキワロは、人の悲しみにふれることで行動を起こす。それによって彼自身の命を落とすことになるのだけれど。代わりに心という貴いものを持つことができたという。タキワロの生まれ変わりのような小さな赤い花が象徴的。何の花と言えばよいのか。ヒガンバナではないのだろうな。2016/01/27
anne@灯れ松明の火
8
絵本ナビの「大人が読むべき絵本」で見つけた。ドライブの途中、夫に読み聞かせ。タキワロはきっと幸せになったはず。それは赤い花の描写でよくわかる2010/09/12
定年(還暦)の雨巫女。
6
《書店》絵が、素敵な作品。タキワロが、幸せになりますように。2012/07/03
アキ
6
絵もストーリーもとても美しく感じました。作者の故郷である萩市見島に残る言い伝えがベースになっているんですね。今も住んでおられるのかなぁ。実際に見島の自然や風土に触れてみたい気もしてきました。2011/03/03
onion
3
絵もストーリーも美しく切なくて感動、いい絵本だと思いました。方言と登場人物の名の音が難しいけど、読み聞かせによさそう。高学年向きのイメージです。2011/07/20