内容説明
無所有托鉢の九十六年の生涯を通し、全てを光(おひかり)(神仏)からの預かりものとして経済社会に一石を投じた西田天香。その生活を十四の視点から解き明かす。
目次
地獄の話
人間のどん底―天香さん・新生活への「転機」について
天香さん―その宗教的培体
“食”にはじまる
“王雲”と“一帰四礼”―坐脱立忘の行法
「自然に適うた生活」ということ
“遣わされて”来た人…西田天香―「天華香洞録」と、“懴悔の生活”の間
生きてあり、教育勅語―世界に生きる人倫規範
失われた生命の教育―からの出発
愛と善と“無怨”の祈り
現代の維摩・天香さん―その路頭、托鉢の生涯
民話「竹取物語」に学ぶ―“預かる”ということ
トルストイと天香さん
“行願歌”から見えてくる「天香」像
著者等紹介
村田正喜[ムラタマサキ]
1924~。滋賀県長浜生れ。京都大学農学部を卒業後、一燈園に入園、園内の学校に教育托鉢をつゞけ、昭和54年より一燈園・燈影学園長を勤め、平成2年より一燈園資料館長と一燈園生活研究所長を兼ねたが、平成8年より一燈園生活研究所長専任に。同12年より一燈園機関誌「光」誌の編集責任を兼ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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