内容説明
“場面緘黙”について膨大な臨床経験を持つ著者のローズマリー・セージとアリス・スルーキンは、その経験をもとに、保護者、教育関係者、心理や医学専門家の役に立つように簡潔でわかりやすいテキストにまとめました。本書は、実際に緘黙児にかかわってきた保護者、教育関係者、心理や医学専門家によって執筆されていることで、さらに役立つ内容となっています。
目次
場面緘黙とは
SMIRA
保護者の視点から場面緘黙を考える
ジェシカの場合
ある場面緘黙児についての教師の一考察
学校内で行うインタラクティブ・セラピー
COGS
13歳男子への支援
言語療法が場面緘黙の治療に果たすべき役割
知的障害がある場面緘黙児の行動療法プログラム
場面緘黙の体験
おわりに
著者等紹介
セージ,ローズマリー[セージ,ローズマリー][Sage,Rosemary]
レスター大学名誉教授、教育学部上級講師
スルーキン,アリス[スルーキン,アリス][Sluckin,Alice]
レスター大学心理学部・教育学部客員研究員、SMIRA代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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m k
1
場面緘黙の子供に関わるため、読了。子供たちが見知らぬ人と関わる際にどれだけの不安や恐怖を抱えているのかが想像できた。緘黙がよりひどくなると、動きがぎこちなくなる「緘動」があることを知った。段階的に、スモールステップで関わることが重要だと学んだ。子供に話すことを無理強いせずに、そのままの子供も受容すること、非言語でたくさん関わることが重要である一方で、子供が話せるような機会を段階的に作り、話した時に強化する関わりも重要であり、そのバランスが難しいと思った。2022/10/09
nanaco-bookworm
1
この手の本が少ない中、紹介される様々な具体例はわかりやすい。その底に流れる哲学にもかなり共感できる。2011/09/10