内容説明
明治から昭和にかけて、愛媛や和歌山など日本各地から多くの若者が、真珠貝採取のダイバーとしてオーストラリアの木曜島やブルームに渡ったという記録が残っている。白豪主義、人種差別、戦争、過酷な労働条件、その中に生きた日本人の真実をみた時、平成生まれの青年は何を感じるのだろうか。オーストラリア在住の日本人作家が、日豪を舞台に描く小説第二弾。
著者等紹介
松平みな[マツダイラミナ]
オーストラリア在住。1987年4月オーストラリアへ移住。教鞭を執る傍ら、ボランティア活動に没頭する。1998年9月「環太平洋協会」を設立し、理事長に就任。2003年5月オーストラリア政府よりCENTENARY MEDALを授与。2008年7月理事長を辞し、生涯理事に就任し、現在に至る。2017年1月『穣の一粒』が第32回愛媛出版文化賞奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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