目次
一月“晩冬”
二月“初春”
三月“仲春”
四月“晩春”
五月“初夏”
六月“仲夏”
七月“晩夏”
八月“初秋”
九月“仲秋”
十月“晩秋”
十一月“初冬”
十二月“仲冬”
著者等紹介
神野紗希[コウノサキ]
俳人。1983年、愛媛県松山市生まれ。高校時代、俳句甲子園をきっかけに俳句を始める。2002年、第1回芝不器男俳句新人賞坪内稔典奨励賞受賞。NHK‐BS「俳句王国」司会、Eテレ「俳句さく咲く!」選者を務める。明治大学・玉川大学・聖心女子大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pirokichi
20
本書は子規・漱石生誕150年の記念に2017年の1年間、愛媛新聞に連載されたものをまとめたもの。子規とその畏友である漱石の句を中心にその門人、碧梧桐や虚子や極堂や、寅彦も紅禄も、の句が一日一句、俳人・神野紗希さんの解説と共に紹介されている。俳句はもちろんだが解説がすばらしい。解説をよむことで俳句が一層ふくらみを増す。子規と漱石の当時のいろいろが想像され二人が身近に感じられる。漱石を、門人を、家族を思う子規がいとおしい。ますます子規の、そしてツンデレ?の漱石のファンになった。2025/03/22
ポメ子
6
子規と漱石、関連する人物たちの句を1日一句、紹介している。 これだけ多くの句が所収されているとただ単に目の前のものを読んだだけの物などもあって面白かった。子規の 句やその説明を読んで病床にあっても、前向きな子規に頭が下がる。明るい人だったのだなあと。 特に好きな句は、漱石の「風に聞け何れか先に散る木の葉」2020/01/26
ともひろかただ
6
愛媛新聞社発行の子規&漱石を中心とした俳句本。おもしろいのは、新聞連載だけあって、365日できるだけその日や季節にちなんだ句を選んで載せているところ。読み応えたっぷりで税抜1000円はお買い得。気に入った句のあるページに耳を作りながら読んでいったら、半分くらい折ってた(笑)。とくに好きなのは「楽寝昼寝我は物草太郎なり(漱石)」、「一匙のアイスクリムや蘇る(子規)」、「ひやひやと雲が来る也温泉(ゆ)の二階(漱石)」、「六月をきれいな風の吹くことよ(子規)」あたりの明るい句が好きですね。もっともっとあるけど2018/08/05
nimo71
1
子規と漱石だけでなく、彼等が生きた時代やどんな人たちと関わったかを、句の解説とともに知れる良書。この二人のようなお互いをリスペクトし合える友情は尊い。こういう人たちが熱く生きた時代のつづきに自分たちが生きていると思うと、感慨深い。今は動画の時代かもしれないが、やはり文字が私は好きなのだと思う。2025/01/27