伊予河野氏と中世瀬戸内世界―戦国時代の西国守護

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784860870256
  • NDC分類 218.3
  • Cコード C0021

出版社内容情報

気鋭の歴史学者が描く
河野氏をめぐる人間群像

中世という時代は、律令体制と江戸幕藩体制の間にあって、地方勢力が自治を獲得し、そして滅んでいった時代であった。

伊予の中世史には、まだ解明されていない部分が多く、河野氏最後の当主「河野通直」は、出自も不明ならどこで死んだかもはっきりしないという状況である。

本書は、中世において「九州四国のかなめ所」であった伊予国の姿を、瀬戸内社会、京・畿内など外部社会との関係から分かりやすく説き起こし、江戸幕藩体制に組み込まれる以前の、「伊予の国」の姿を浮かび上がらせようと試みたものである。

中世史を専門とする気鋭の歴史学者が、これまでの歴史観にとらわれず、都市論や地域論を絡めながら、中世伊予国の実像に迫る。

内容説明

気鋭の歴史学者が描く、河野氏をめぐる人間群像。瀬戸内社会を中心軸に、京・畿内から九州まで、外部社会との関わりから彼らの姿を浮かび上がらせる。

目次

第1章 室町幕府―守護体制の変質と河野氏
第2章 応仁の乱と河野氏
第3章 守護支配の強化と国人領主層
第4章 西瀬戸地域の軍事的緊張と伊予
第5章 左京太夫通宣の時代と来島通康
第6章 河野通直の時代と芸州との一体化
第7章 統一政権と河野氏の滅亡
資料

著者等紹介

川岡勉[カワオカツトム]
1956年島根県に生まれる。1986年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現職、愛媛大学教育学部教授

西尾和美[ニシオカズミ]
1957年大阪府に生まれる。1987年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現職、松山東雲女子大学人文学部教授
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感想・レビュー

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こきよ

69
守るに困難な伊予の地に於いて強かに戦国最末期まで存続したという事実だけでも河野氏は賞賛に価するのではないか。東に峻険な山々と徳川という蓋をもち西進に集中出来た信長然り、常に片側を大内、尼子に庇護されていた毛利然り、後顧の憂いを断つ事が王道の時代である。中四国果ては九州の要たる伊予の攻防から瀬戸内海の果たした地政学的な役割など河野氏を介して広く戦国期の分国支配の在り方が解る一冊であろう。2015/03/18

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