内容説明
たぶん、はじまりはアデルソ島。すべてがうごいていた、ゆらゆらと かさこそと。ヒルマは 未来をかんがえた。なにより やりたかったのは…自然をとらえて 描くこと。目に見えないものも描けるのだろうか?ヒルマは自分の道を歩きはじめる。近年、世界的に発見されたヒルマ・アフ・クリントを描く美しいアート絵本。
著者等紹介
ヴァン・レーク,ハリエット[ヴァンレーク,ハリエット] [van Reek,Harri¨et]
1957年、オランダのライデン郊外に生まれる。金の石筆賞を受賞したデビュー作『レナレナ』は、新しい感覚の絵本として、日本でも注目を浴びた。長年、ズウォレ市の美術大学でイラストレーションを教える。数年に一度のペースで絵本を発表し、『アルファベット・スープ』(仮題、未邦訳)で、2016年に金の絵筆賞を受賞。2019年にはボローニャ・ブックフェアのイラストレーター展で国際審査員をつとめた
野坂悦子[ノザカエツコ]
1959年、東京に生まれる。1989年にオランダ語翻訳者として『レナレナ』でデビュー。5年間、ヨーロッパに住んだ経験を生かし、オランダやベルギーの優れた絵本や物語を紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki
3
朝霞図書館 東京国立近代美術館で6月15日まで開催されているヒルマ・アフ・クリント展。スピリチュアリズムなる思想のもとに絵画表現した画家さんとのことだが、そのスピリチュアリズムなるものを殆ど知らない。理解しようなどとの大それた思いはないが、とりあえず図書館で関連書籍らしいのが一冊あったので借りてきた。クリントさんの抽象画が誕生するまでの一端が絵本として紹介されている。「目には見えないものを見る」とのキャッチコピー、この端っこは何となく掴まえられたかなぁ。宇宙や自然界への関与が画の根っこの一つかもしれない。2025/05/04
ジャスミン
2
まったく知らなかった画家さんですが、色遣いや構図がとても素敵。柔らかい色が、パウル・クレーにも通じる雰囲気。近年になってやっと、時代がヒルマさんに追いついてきたよう。東京で美術展開催中のようで、見に行きたいなぁ〜。2025/04/18