感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
10
絵本は必ずしも子供に向けて書かれたものとは言えない。字の読めない乳幼児から高齢者まで、あらゆる人に読まれ、心を動かすメディアだ。この本の「編集者座談会～翻訳絵本の魅力と課題～」がよかった。翻訳というのは、とてつもない読解力と表現力とハートの化合物なのだ。外国語が堪能であるだけでは原作を生かした翻訳はできない。海外作品の選定、そして訳者選びに始まり、校了までの編集者の苦労や心意気などが興味深く読めた。それにしても、絵本の世界は奥が知れないほど深い。2016/09/11
