内容説明
水平と垂直の直線で分割され、赤・青・黄の三原色を用いたモンドリアンの世界と、ケープドリのユーモラスな世界がコラボレーション。今までにみたことのない新しい絵本。2011年ブラティスラヴァ世界絵本原画展「金のりんご賞」受賞作品。
著者等紹介
ヴァン・レーク,ワウター[ヴァンレーク,ワウター][van Reek,Wouter]
1960年、オランダのフェルスコーテン生まれ。1978年に、美術学校リートフェルト・アカデミーに入学。数学を勉強するために別の学校に進むが断念、リートフェルトにもどり、1984年に卒業した。以来、絵もストーリーも自分で書き下ろした子ども向けCGアニメーションを製作している。代表作「ケープドリ(Keepvogel)」シリーズは2000‐2006年の期間、VPRO局で放送された。2005年よりケープドリの絵本を創りはじめ、毎年一作のペースで発表をしている
野坂悦子[ノザカエツコ]
1959年東京生まれ。早稲田大学に入学し英文学科へ進む。ハリエット・ヴァン・レークの絵本を訳したことがきっかけで、翻訳家に。1985年より5年間、ヨーロッパに住んだ経験を生かして、オランダやベルギーの優れた絵本や物語を紹介している。紙芝居文化の会運営委員、日本文藝家協会、日本ペンクラブ、JBBY(日本国際児童図書評議会)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
77
オランダの絵本。ケープドリ・シリーズの中の一冊らしい。モンドリアンの赤・青・黄色の四角から成る街の描写に迷子になり、未来の姿は四角で出来た身体になる。残念ながら、あまり響かない絵本でした。2022/04/02
杏子
24
この絵本はこれ単独ではおそらく理解できないでしょう。私も最初に読んだ時には全くわからなかった。けれど、この作家さんの奥さん、トゥルース・マティという作家の書いた小説『ミスターオレンジ』を読んでみてください。セットで読まないとわからないです。この赤、青、黄色の配色。モンドリアリがあたらしい未来を探していたこと。絵に貼られた色つきテープ。ひし形をした絵。すべてのことが書いてあります。モンドリアリが探していた、あたらしい未来はもうここにあるのです!2016/12/12
gtn
19
探し求めていた未来に欠けていたものは現在。未来はおそらく現在の積み重ねだから。2020/11/05
あーちゃん♪
15
いやー、前衛的っていうのですかね。シュールというか。新しすぎて私には難しかった。また時間をおいて読みたい。2016/02/21
みー
12
読友さんのレビューを見て、「ミスターオレンジ」を読んだ後にこちらの絵本を読むと、この絵本の意味が分かるとあり、読んでみた。まさに!!!こちらも「未来」のお話。原色を愛し、未来を渇望し、旅に出て、あの独特の原色の配置を生み出す。ぜひとも、「ミスターオレンジ」とセットで楽しんでもらいたい。2017/02/19
-
- 和書
- 建築材料学