感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほんわか・かめ
29
たとえ戦争に勝っても、仲間たちは死に家は無くなり家族が離散するはめになったら、それは何に勝ったと言えるのだろう。「ちいさなへいたい」とは、人間はちっぽけな存在で、戦争となればなおさら小さな駒にしか過ぎないという意味。本書はフランス、スペイン、ギリシャ、韓国などでも翻訳されているらしい。〈2009/朔北社〉2021/11/12
ヒラP@ehon.gohon
23
【再読】シンプルですが、とても深い絵本です。深刻さがあまりのないことが良いことなのかどうなのか、戦争に対しての意識化には弱いように思えました。2021/08/02
ヒラP@ehon.gohon
22
小さな子どもが戦争に出かける。 少し衝撃的なテーマのようですが、話は非常にシンプル、絵もシンプル、戦争の怖さ、悲惨さなどは強調されていません。 高学年には少し物足りないかも知れません。 でも、今戦場で戦う若者たちの理性から放り出されたような心情を思い量ることができました。 彼らにとって戦争は、まだ過去形ではないのです。 2022/11/23
Cinejazz
20
ある日、分からないうちに戦争がはじまった。僕と大勢の仲間たちは、戦場に向かって出発した。仲間たちは次々死んだ。生き残った僕は、恐ろしい出来事をたくさん見た・・・そして戦争が終わって、僕は家に向かって走った。「勝ったぞ、戦争に勝った!」・・・だけど、大切な家族や友人を亡くし、悲しんでいる沢山のひとがいた・・・夜、眠れなくなるたびに、僕は考える「あれは何だったのか? いったい、何が起こっていたのか?」と。 ベルギ-の絵本作家が〝戦争に勝者などいない〟と子どもたちに諭した絵本。2022/04/02
ユーカ
20
言葉は少ない。しかし、戦争とはこういうことなのだろう。2015/03/10