オシリカミカミをさがせ！

クロムハウト，リンデルト【文】〈Ｋｒｏｍｈｏｕｔ，Ｒｉｎｄｅｒｔ〉/ハーリンゲン，アンネマリー・ファン【絵】〈Ｈａｅｒｉｎｇｅｎ，Ａｎｎｅｍａｒｉｅ ｖａｎ〉/野坂 悦子【訳】

朔北社（2004/06発売）

• サイズ A5判／ページ数 105p／高さ 22cm
• 商品コード 9784860850166
• NDC分類 K949
• Cコード C8397

内容説明

まちは『オシリカミカミ』の話題で大騒ぎ。だれも安心してトイレに入れず、みんなビクビクしている。だけど誰もその姿を見た人はいない。オシリカミカミはかみつくと、すうっといなくなる。下水にもどってしまうのだ。そう、やつらはそこに潜んでいる。中にもぐれば、見つけられる。中に入れば、捕まえられる…。よし、ぼくがつかまえにいこう。少年ユスは、勇気をふりしぼって下水道にもぐりこんだ。オシリカミカミとは、いったいなにものなのか。そしてユスが下水道で見たものは…。

著者等紹介

クロムハウト，リンデルト［クロムハウト，リンデルト］［Ｋｒｏｍｈｏｕｔ，Ｒｉｎｄｅｒｔ］
１９５８年オランダのロッテルダム生まれ。図書館で働いたのち、児童文学作家になる。その作品はリアリスティックなものからファンタジーまで７０点以上あり、幅広い読者を対象にしている。１９９１年に『ペピーノ』（朔北社）で銀の石筆賞を受賞

ハーリンゲン，アンネマリー・ファン［ハーリンゲン，アンネマリーファン］［Ｈａｅｒｉｎｇｅｎ，Ａｎｎｅｍａｒｉｅ　ｖａｎ］
１９５９年オランダのハーレム生まれ。イラストレーションを学んだのち、児童書、学校教材、新聞、雑誌などで活躍する。クロムハウトと組んで、いくつかの作品を手がける。１９９９年には『マルモック』（未邦訳）で金の画筆賞を受賞。現在、ヨーロッパで注目されている画家の一人

野坂悦子［ノザカエツコ］
１９５９年東京都生まれ。１９８５年より５年間ヨーロッパで過ごす。オランダ語、英語を中心とした子どもの本の翻訳を手がける一方、紙芝居文化の会運営委員として活動する。『おじいちゃんわすれないよ』（金の星社）で第５０回産経児童出版文化賞大賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[けいねこ]

たいへんだ、オシリカミカミが出た！　トイレに入るときはご用心。下からオシリカミカミにがぶっとやられるかも知れない。ひとりぼっちの少年ユスは、オシリカミカミを捕まえに、下水道に入っていく。そして、そこでみた、オシリカミカミの正体は…… オシリカミカミになってしまったものの悲しい運命、家に取り残される少年のさびしさ。でも、ご安心を。物語は、おおむねハッピーエンドですから。それに、オシリカミカミはどこのトイレにでも出るわけではありません。あなたがオシリカミカミを作り出していないなら大丈夫。たぶん。

2004/08/04

[のん＠絵本童話専門]

おしりを噛む「オシリカミカミ」が現れたと大騒ぎになり、ユスは思い切ってマンホールから下水の中へ、正体を探しに行きます。臭いや汚物への嫌悪感と共に読んでいくと、どんどんペットらしき生き物たちが下水と共に落ちてきて、話は様変わり。え…もしかして？！住人のワニやおじいちゃんとの遭遇。愉快でヘンテコな話かと思いきや、社会問題へのメッセージを含んでいる深みのあるお話でした。小学低中学年におすすめ。

2021/06/28

[かぼちゃりん@花粉症はつらいよ]

図書館で出会って、タイトルに釘付け。これを読まずにおられましょうか。トイレに出没する「オシリカミカミ」を見つけるため、主人公ユスは下水道へ。そこには…。読んでみると、なかなか深い内容です。おすすめです！

2011/09/01

[のん]

(未読)

2020/09/13