絶家を思う―これからも代々の家系を守れるか 墓を維持できるか

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  • サイズ B6判/高さ 19cm
  • 商品コード 9784860815530
  • NDC分類 288.3
  • Cコード C0095

内容説明

時代は変わりつつある。どの家庭でも一度は考えねばならない課題―「無葬時代」の供養をどうするか。悩む名家の決断は?

目次

第1章 薄れゆく人を思うこころ―落ちこぼれ末裔の不安(後継ぎをどうするか;複雑な時代の不安;系譜とは何であろうか)
第2章 ルーツはみんな持っている―名家、名門、そしてお家騒動(姓の発祥の由来;田中、渡辺などいずれも由来が;名家を継いでゆく難しさ)
第3章 先祖の墓と系譜を繋ぐ―「死とは無である」との教え(墓にかける思い;人間はいずれ消え去るもの;遠い郷里への複雑な思い)
第4章 土地の人に敬われた先祖―伊達政宗の懐(義民として祀られた末裔;長宗我部の血筋;阿波に眠る人々)
第5章 「墓じまい」と「個」の時代がきた―無理せず流れに任せる(天皇と長宗我部家;時代の変化も見据えて;さて自分はどこに眠る)

著者等紹介

長宗我部友親[チョウソガベトモチカ]
1942年、高知市生まれ。早稲田大学卒業。共同通信社に入り、経済部長などを経て、2002年、常務監事。04年に退任。長宗我部元親の末弟、親房から17代目の当主。盛親亡き後、本流が絶えたため、祖父・親(秦霊華)が長宗我部家の末裔、元親公孫として昭和天皇の勅使から元親の正三位への贈位記を受け取る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kenitirokikuti

6
図書館にて。長宗我部友親氏は共同通信の元常務幹事である。秦河勝の末裔である秦能俊が保元の乱の結果、信濃から土佐へ流れる。そこが長岡郡宗我部だったので、長宗我部という苗字となった。のち、関ヶ原の戦いや大坂の陣で領地や家名も失う。山内のもとで「島」を名乗る。明治になって「長宗我部」復帰。歴史的には親王家になるためか。昭和四年に長宗我部元親に正三位が贈位されている。また、水心流という剣舞が創始されている。家伝の兵法を元にしたもの。2019/09/22

私的読書メモ3328

3
著者の置かれた立場や、取り上げられているテーマは非常に重要な問題に対していると思います。しかし、それとは全く別にして、本としては何とも惨いものでした。唐突かつ取り留めなく散漫な筆運び、繰り返される同じような文章、自慢めいた非常に狭い内輪の話。結論も凡庸極まりないところに着地しそうでいて、はっきりしないまま。どうにも幼稚で視野狭窄な感を受ける文章。こんなひどい本もなかなか無いなと感心するほどでした。2017/07/18

縁側

2
先祖が命を懸けて守り抜いたのが「家」。徳川政権下において土地ばかりではなく姓すら剥奪された長宗我部家。それでも脈々と家を繋いできた。が、この現代において、現実の壁にぶち当たる。先祖ゆかりの墓すら一か所と行かず、日本全国に散らばっている点在。次の代に家系が繋がらず、頭の中で先祖への想いと絶家の思いが揺れ動く。名家に限らず、今、日本の普通の家でも直面している問題ではなかろうか。2017/06/15

Tonex

1
土佐の戦国大名・長宗我部家の子孫が書いた本。先祖の墓を守る苦労は並大抵のものではない。2017/04/06

はちがみっつ

0
長宗我部家の現当主の著書。跡取りがいない家、墓をどうするか、徳川家に滅亡されても女系で血筋を残したり、他家へ仕えることで受け継がれてきた長宗我部家。財産も治める土地もない、ほぼ一般家庭とも言えるが各地に散らばる所縁の墓、塚をどうするか。最近の世論、風潮、他の大名家の墓仕舞いなどを述べ、それでも結論に至らないまま本作は終了する。2017/12/18

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