内容説明
「作る仕事」はなぜこんなに面白いか。建築家歴50年の著者が、長持ちする秘訣を実践と歴史理解の両面から熱く伝授する。
目次
建築家という「プロフェッショナル」の意味すること(「プロフェッショナル」とは何か―作る喜び;いかにして「プロフェッショナル」となるか―学ぶ楽しみ ほか)
建築家の日常と仕事(町の家と山の家;人生のみちしるべ―学生新聞の質問に答えて ほか)
空間と表現(屋根と柱;天井と光 ほか)
建築にしかできないこと(聞き手=長島明夫)
建築の経験建築の持続(教会堂建築とは何か;必読指南)
著者等紹介
香山壽夫[コウヤマヒサオ]
建築家、香山壽夫建築研究所代表、アメリカ建築家協会名誉会員。1937年東京生れ。60年東京大学工学部建築学科卒業。65年ペンシルバニア大学美術学部大学院修士課程修了。68年九州芸術工科大学助教授。71年東京大学助教授。86年東京大学教授。工学博士。97年東京大学名誉教授、明治大学教授。99年ペンシルバニア大学客員教授。2002年放送大学教授。2007‐12聖学院大学教授。日本芸術院賞、日本建築学会賞、村野藤吾建築賞、建設業協会賞、公共建築賞、アメリカ劇場建築協会賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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組織事務所に30有余年居て、最近特に思うことは、設計という仕事のコモディティ化である。それは特に、これまで多くのフィーを得られた実施設計と呼ばれる業務において顕著である。▼世界的なIT化、高学歴化は中レベルの技術者の居場所をなくすといわれているが、そのこととも関係しているのだろう。それはすなわち、建築家に求められていたはずのマルチタレント性が失われていることの証左でもある。▼したがって、今我々が求められているものは明らかなのだ。それはパソコンに取って代わられない感性と様々な知識を統合する能力なのである。2014/11/01
O. M.
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著名建築家による、建築・建築家のあるべき姿についての講演録、対談、エッセイなどをまとめたもの。副題の通り、主として若い建築家志望者に向けたエールといった内容です。建築家志望者必読の参考文献の紹介などもあり、建築関係者には当然ためになる内容だと思われます。他方、業界外の私のような読者に対しても、本書からは、広い意味でものづくりに対する心構えが学べます。建築関係者だけでなく、多くの若い人に読んでもらいたい内容だと思います。2014/12/07
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