目次
1 生命(分娩;ハイホー;春愁 ほか)
2 身体(春、そして夏;夏、そして秋;秋、そして冬 ほか)
3 両翼(最後のお産;海彦千尋、山彦千畝;火を迸る ほか)
著者等紹介
大田美和[オオタミワ]
1963年(昭和38)、東京生まれ。93年、東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。専門は19世紀イギリス小説。近藤芳美に師事。「未来」会員
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
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大田美和 短歌 雨だれに合わせて叩く三連符子宮の中から今朝を蹴り上げる されど Are you expecting? 朝露に濡れたつぼみのような囁き 分娩室は雨の冷たさ背後から抱かれるままに産みたきものを 抱いておろして洗って替えてしょうが焼きできるそばから喰う母われは 崖の湯という名前ゆかしき幼子を連れて今度は泊まりに来ます あけがたに夕立は来るさわられて嬉しいひばり天に突き刺す 2016/12/14
Cell 44
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「ほにゅうびん煮ながら礼状、書評書く 大統領にだってなれるさ」「私だけのゴールにわかに光り出す生命は次に手渡したから」「子ども一人に二個は必ず行き渡る蝶の形のすてきな地雷」「育休を告げれば勤続年数が減るねと心底同情される」「オオルリの籠を突然蹴っとばすそんな荒さはママにだってある」2021/02/16
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