内容説明
悠久の歴史の道を辿りつつ文学の固有の道に到ろうとする日本国そして日本人の言葉の力とその魂に切に触れる集成。歴史の自然を超える文学の力を問う。
目次
１ 文章（幸田露伴『運命』と『連環記』；鴎外史伝の文章；津田左右吉雑感 ほか）
２ 歴史（『阿部一族』森鴎外；『元禄忠臣蔵』真山青果；『夢酔独言』勝小吉 ほか）
３ 回想（二十世紀の三冊『心』『氷島』『現代崎人伝』；戦争文学五篇；未完の「日本人の最後の幸福」 ほか）
著者等紹介
桶谷秀昭［オケタニヒデアキ］
昭和７年（１９３２）東京生まれ。昭和３０年、一橋大学社会学部卒業。主な著書に『ドストエフスキイ』（平林たい子文学賞）、『保田興重郎』（芸術選奨文部大臣賞）、『昭和精神史』（毎日出版文化賞）、『伊藤整』（伊藤整文学賞）など
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