内容説明
中国の古典文学や絵画、思想などから譲治の小説や童話、随筆に受けた影響を考察し、坪田文学の特質を明らかにする!『「正太」の誕生』『坪田譲治と日中戦争』に続く第3弾。坪田譲治作品初出目録(1946年‐1983年)も付録掲載。
目次
第1部 坪田譲治文学の「詩想」(坪田文学における漢詩文受容の諸相―『唐詩選』を中心として;坪田文学の絵画性とその深層―「南画」をめぐって;坪田譲治文学、中国への飛翔―中国における坪田文学の翻訳と研究)
第2部 坪田譲治文学の「夢郷」(小説「蟹と遊ぶ」論―陶淵明とのかかわり;童話「樹の下の寶」論―「夢」というファクター;童話「王春の話」論―「作品の中に生きる」ということ)
著者等紹介
劉迎[リュウイン]
1962年、中国徐州市に生れる。中国広州外国語学院東方語言系卒。岡山大学大学院文化科学研究科博士後期課程修了。博士(文学)号取得。現在、中国江蘇師範大学外国語学院教授。岡山大学文学部言語国語国文学会員。中国外国文学学会日本文学研究会会員。中国江蘇省外国文学学会会員。日本近現代文学・児童文学を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。