「吉備」の歴史と伝統文化 - 備中志塾講義録

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  • サイズ A5判/ページ数 153p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784860695576
  • NDC分類 217.5
  • Cコード C0039

出版社内容情報

歴史、食、祭、街道……今、新たに「吉備」の風景を共有する。

待望の神崎宣武「地域学」講座歴史、食、祭、街道……

今、新たに「吉備」の風景を共有する。

待望の神崎宣武「地域学」講座



「高度成長期以降は、何かにつけて急速にして大幅な変化、変遷が生じた。が、まだ半世紀をさかのぼっての追認が可能である。体験の記憶をもつ人も少なくないはずである。そこには、感性のようなものがはたらく。たとえば、私たちの先祖代々がどういう思いで日々の生業(なりわい)に取り組み、どういう思いで自然や神仏を崇めたか、を追認していく。そうしたことからはじめれば、身近な文化史(生活文化史)を学ぶことに意義が生じるであろう。」(「はじめに」より)

はじめに

第1章「古代吉備の風景 ―遺跡・神話・文化地理―」

1 古代吉備の風景を描くには

2 吉備の範囲と歴史

3 鬼ノ城の柱穴から

4 柱降ろしと柱立て

5 巨大な前方後円墳

6 吉備の稲作と製鉄

7 『倭姫命世記』の真実

8 『吉備津宮縁起』 からの傍証



第2章「中世の村落と三斎市 ―吉備高原の道をたどって―」

1 古代から中世へ

2 江戸の村と農間稼ぎ

3 氏子帳と檀家帳

4 「砂」のつく小字

5 備中の銅山

6 開墾に由来する小字

7 吉備高原の農村

8 御飯と糅飯

9 桃栗三年、柿八年

10 峠と山の神信仰



第3章「備中神楽『吉備津』―実演を通して能とも比較―」

1 神楽の起源と芸能化

2 中世の姿を伝える備中神楽

3 神楽「吉備津」

4 両義的な日本人の思考



第4章「近世の街道往来 ―参勤交代・伊勢参宮・芝居興行―」

1 矢掛の宿場遺構

2 参勤交代と街道整備

3 庶民の旅が隆盛の時代

4 創造都市としての江戸

5 江戸の旅はさまざま

6 旅の時期は正月明けから

7 庶民の「講」と伊勢参り

8 冬でも緑豊かな伊勢

9 物見遊山の方便としての伊勢参り

10 世界最古の旅行業の御師

11 伊勢みやげの種々



第5章「年中行事と飲食 ―備中のまつりと節供を中心に―」

1 短縮された正月の行事

2 昔の正月事始め

3 江戸のそば事情

4 歳神様と門松の関係

5 鏡餅を分ける

6 1月7日を節供に

7 節供の料理と酒

8 米を尊んだ日本人

参考文献

あとがき

〈付録〉備中志塾と高梁川流域学校六〇年の時を経て

神崎 宣武[カンザキ ノリタケ]
著・文・その他

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