出版社内容情報
岡山ゆかりの蘭学者、幕末の裏舞台で奔走した学者・箕作阮甫(みつくり げんぽ)、日本で初めてジャーナリストと呼ばれた岸田吟香…シリーズ『岡山蘭学の群像』の第2弾。
公益財団法人山陽放送学術文化財団主催、岡山日蘭協会の共催で2015年4月にスタートしたシリーズ・シンポジウム『岡山蘭学の群像』の第4回から第6回までの3回分をまとめたものである。
本書では、幕末の裏舞台で奔走した学者・箕作阮甫(みつくり げんぽ)、日本で初めてジャーナリストと呼ばれた岸田吟香(きしだ ぎんこう)、そして「備前西郷」「岡山の渋沢栄一」ともいわれる事業家・杉山岩三郎(すぎやま いわさぶろう)の三人にスポットを当て、その業績や人となりなど最新の研究の成果を紹介している。
各回とも基調講演とパネルディスカッションを通じて、先人たちのあくなき探究心やその姿、今後の研究課題までもが浮き彫りになっており、本書でその基調な内容を振り返ることができる。
山陽放送学術文化財団[サンヨウホウソウガクジュツブンカザイダン]
公益財団法人 山陽放送学術文化財団
山陽放送学術文化財団は科学技術の発展と文化の向上に寄与するため1963年に設立され、以来、科学の基礎研究に対する助成のほか、学術調査や講演会などを開催し、地域の歴史の発掘・再発見と文化の継承に努めている。2013年に公益財団法人に移行。
目次
4 開国へ 幕末外交の裏舞台で奔走―箕作阮甫(基調講演・幕末の外交と箕作阮甫の役割;基調講演・箕作阮甫、その学者としての系譜;対談・箕作阮甫の人物像とは?)
5 初めてのジャーナリストと呼ばれた男―岸田吟香(基調講演・傑人岸田吟香、美作より現る;講演・アジアの中の岸田吟香―混沌の時代を走り抜けたメディア人;講演・描き、描かれた岸田吟香;対談・吟香を読み解く―質問に答えて)
6 オランダ技術で海を割った男―杉山岩三郎(基調講演・オランダ技術の国内・岡山への影響;パネルディスカッション・オランダ技術で海を割った男―杉山岩三郎)