感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gloria
1
石田ゆり子さんの暮らし方なんかまさに、では。いつぞやの、買い物とは作り手の世界観を選ぶこと、との言葉こそまさに民藝精神の実践という感じがする。日常の生活はその人の無意識の選択の結果であり、日々の積み重ねはその人の佇まいに滲み出るということは、頭でわかっていても忙しない暮らしの中で実践を続けていくことは本当に難しい。同時に自分の場合合理性や世俗性が求められる仕事の日々の中で自然な感性を失うことのないように意識して触れよう、と改めて思った。2021/12/18
ふみ
1
民芸品および柳宗悦について知りたい中で読んだ一冊。この本では民芸品その物よりかは民芸品を通して学ぶ柳宗悦の思想について書かれていました。そしてそれが難解でとっつきづらい。そして読み終わる頃には、民芸品というものが手作りの無名品、安価なものであるはずだったのに、後世になってそれが安価でなくなりつつあるという矛盾も感じるようになってしまいました。とにかく民芸、難しいです。こんなに難しいものを読むはずではなかった...。2015/01/31