出版社内容情報
山田方谷は四十五歳の時、小藩である備中松山藩の元締兼吟味役となり、藩政改革に取り組んだ。著者はいま、その足跡を史料にもとづいて読み解き、方谷の経済理論・経済政策と人間哲学を鮮明に現代に伝える。
プロローグ
幕末期豪農層の動向
1幕藩封建制の危機と藩政改革 16
2豪農層の対応 29
3豪農層と世直し一揆 38
戊辰戦争期の農民闘争―備中松山藩の場合―
1騒擾時の支配状況と諸階級の対応
2幕藩封建制の危機と矛盾の激化
3世直し一揆の展開
4農民闘争の意義
史料でみる方谷の藩政改革
1嘉永二年方谷元締役就任時点の藩財政状況
2方谷の改革第一次案の上申
3方谷の嘉永四年の建白 (「存寄申上候覚」)
4嘉永五年の藩札整理
5ペリー来航と安政改革
6藩主の寺社奉行就任と改革
7安政五年の藩財政状況
8万延の国産仕法
9文久の御囲蔵制
10方谷の用財論
エピローグ
年表
山田方谷関係年表
プロローグ
山田方谷の藩政改革や経済政策、人間哲学の全容がこの一冊に!