出版社内容情報
第17師団により設置された午砲台。1909年正月から29年3月までの21年にわたり正午の時報を毎日ドンと打っていた。しかし、午砲が廃止されると共に人々の記憶の中から午砲台は消えていき、その跡は恰好の不当投棄のゴミ捨て場となった。そして午砲台の跡はいつの間にか対空砲の砲台跡として歴史の記録として登場する。
1.ドン山の記憶
2.午砲
3.岡山の午砲台のあゆみ
4.岡山の時の社会史断章
「真実の『午砲台のことが記録されなければ、こらから先の、こうした虚構のひとり歩きは止められない。正確な午砲台の歴史の事実を説明する必要に迫られている。』」(本文から)