内容説明
かつて日本列島の王都であり、仏教信仰の中心地でもあった「飛鳥」地方の廃寺を含む18の寺院について、古代瓦研究の第一人者がやさしく紹介・解説。
著者等紹介
清水昭博[シミズアキヒロ]
昭和41(1966)年宮崎に生まれ、京都で育つ。大阪市立大学文学部卒業。博士(文学・大阪市立大学)。奈良県立橿原考古学研究所主任研究員・同研究所附属博物館主任学芸員などを経て、帝塚山大学文学部教授、同考古学研究所所長、同附属博物館館長。奈良国立博物館客員研究員、奈良県立橿原考古学研究所共同研究員。専門は古代瓦研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MASA123
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図書館の新刊本。飛鳥時代の18寺院について、建立当時の状況を、文献を基本とし最新学説も含めて丁寧に解説している。とてもいい本だと思う。 まえがきに、筆者が、飛鳥の諸寺を訪ね、原稿の構想をまとめた日と場所が記されている。 たとえば、飛鳥寺は、安居院鐘楼傍のベンチ。筆者が、ベンチに座って古代寺院の在りし日の姿を想像していたのだ。 鐘楼横のベンチなら、自分も何度か座っているが観光客多いなあ、ぐらいしか思わなかった。 18寺院のうち13寺院は廃寺跡で、自分も最近、廃寺跡っていいなと思っていたところだ。2023/07/22