内容説明
文学によって風景が輝き、風景によって文学が強く迫る。大和まほろばの美しい街道を、詩的な言葉たちとともにたどる。
目次
竹内村からの出発―司馬遼太郎『街道をゆく』
大坂から大和「新ノ口村」へ―近松門左衛門『冥途の飛脚』
近代における「大和」の再発見―和辻哲郎『古寺巡礼』その他
文学の中の土地の香り―宇野浩二「若い日の事」「枯野の夢」
吉野―南朝の悲劇と天誅組
斑鳩―夢殿と聖徳太子伝説
奈良―志賀直哉と高畑サロン
大和という故郷―保田與重郎と「日本浪曼派」
興福寺をめぐる物語―古代から近代まで
若草山から三輪山まで―三島由紀夫『豊饒の海』「奔馬」を中心に
西の京の魅力―井上靖「天平の甍」その他
飛鳥めぐり―坂口安吾「安吾新日本地理」と堀辰雄『大和路』の歴史観
長谷寺詣と女人高野―幸田露伴「二日物語」
生駒信貴と大和川本支流―『信貴山縁起絵巻』・芥川龍之介「犬と笛」
奈良ホテルに泊まった人々―リアリズムの位相
當麻寺と葛城古道―折口信夫「死者の書」と坪内逍遙「役の行者」
著者等紹介
真銅正宏[シンドウマサヒロ]
1962年大阪府に生まれる。1992年神戸大学大学院文化学研究科(博士課程)単位取得退学。徳島大学総合科学部専任講師・同助教授、同志社大学文学部助教授、同教授を経て、2015年追手門学院大学国際教養学部教授(日本近現代文学専攻)。2016年博士(文学)(神戸大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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