内容説明
この無縁社会にあって、宗教がつなぐ新しい縁といのちの課題を縦横無尽に論じる。宗教の“世直し力”を検証し、宗教教団の再生をめざすために、いま何が求められているか。宗教者はもとより、宗教研究者、宗教教団関係者が考えるべき思想的課題が満載の一冊。
目次
幸福を求める人間と宗教の姿勢
宗教と信仰の相違という問題
個人的信仰と宗教的共同体、そして霊的共同体
真理を求めるのは智慧か愚かさか
宗教の救済力はどこから来るか
無縁社会と宗教的“縁”の形成
宗教の“世直し力”を再考する
宗教的生命倫理の共有概念「いのち」
巡礼の物語としての人生
宗教的偉人とは何か―シュヴァイツァーをめぐる三題
「自信教入信」―信仰者と宗教者の間
宗教教団論―その再生は可能か
著者等紹介
金子昭[カネコアキラ]
1961年奈良県天理市に生まれる。1989年慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(哲学)。現在、天理大学附属おやさと研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。