内容説明
フレンチやディジョージ、ドナルドソン等に代表される「企業は道徳的主体である」賛成派と、ラッドやキーリィ、ベラスケス、レンネンガード等の反対派によって、40年以上にわたり繰り広げられた、いわゆる「企業道徳的主体論争」の中身を、賛成派の著者が詳細に分析・整理し、論争に終止符を打った問題史。
目次
序章 「道徳的主体としての現代企業」の存在論的意味―何故に「企業道徳的主体論争」が生まれたのか?
第1章 フレンチ「道徳的人格」論vs.ラッド「ビジネス=ゲーム」論
第2章 ダンリーのマシン・モデル論
第3章 ワーヘインの「企業は派生的な道徳的主体である」論
第4章 キーリィの「非人格としての組織」論
第5章 ディジョージの「神話崩壊」論・「道徳的行為者」論
第6章 ドナルドソンの「企業道徳的主体としての条件」論
第7章 ベラスケスの「企業道徳的主体は誤りである」論
第8章 総括:企業道徳的主体論争―ムーアの文献レビューを踏まえて
終章 CSRと制度としての資本主義―道徳的主体としての企業の現実
著者等紹介
宮坂純一[ミヤサカジュンイチ]
1948年新潟県上越市にて出生。1977年神戸大学大学院経営学研究科博士課程単位取得。同年北海学園大学経済学部講師。1979年同大学助教授。1983年経営学博士(神戸大学)。1984年奈良産業大学(現奈良学園大学)経済学部教授。1999年同大学経営学部教授。2007年同大学ビジネス学部教授。奈良学園大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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