内容説明
「近大マグロ」で名を馳せた近大・水産学科の先生が、カルタゴ、ヴェネツィア、大英帝国等々、かつて海の覇権を握り栄華を誇った海洋都市・海洋国家の栄枯盛衰に思いを巡らせつつ、そこから見えてくる海洋国家としての日本のこれからを、水産経済学者ならではのユニークな視点から縦横に語った紀行文集。
目次
第1章 地中海の覇権を賭けたカルタゴとローマの興亡(ポエニ戦争勃発まで;ハンニバル戦役 ほか)
第2章 永遠の都、海の都―インド洋と西欧の間に位置して(トルコ族の沸騰;通商都市国家ヴェネツィア ほか)
第3章 大英帝国の形成と限界(イギリスの形勢;スペイン・オランダとの戦い ほか)
第4章 日米:太平洋の決戦(アメリカ―海洋国家への道;日本―アヘン戦争の衝撃 ほか)
第5章 可能性を秘めた海洋国家―ベトナムとオーストラリア(ベトナム建国―独立への苦闘;オーストラリア建国―大英帝国とともに ほか)
第6章 海洋産業の勃興(海洋の自由から分割へ;養殖業の発展 ほか)
著者等紹介
多田稔[タダミノル]
1957年徳島県生まれ。1981年京都大学農学部農林経済学科卒業。農学博士(京都大学)1992年。農林水産省本省、農業研究センター、四国農業試験場、中央水産研究所、国際農林水産業研究センターを経て、近畿大学農学部水産学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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