内容説明
真と善を統べるものこそ美と見なすロマン派的思考が、唐突に「主客総無差別」を旨とする同一哲学体系下へと組み直されるに至るシェリング芸術哲学に生じた亀裂を、ギリシア悲劇に即しつつ鮮明に描写。
目次
ギリシア悲劇の世界
第1部 自由の哲学と悲劇(革命と神学―『哲学書簡』前半部(一七九五年)
スピノチストとしてのシェリング―『自我哲学』(一七九五年)と『哲学書簡』第八書簡(一七九六年)
自由と悲劇―『哲学書簡』後半部(一七九六年))
第2部 芸術の哲学と悲劇(芸術の哲学―『超越論的観念論の体系』(一八〇〇年)と『芸術哲学』講義(一八〇二‐〇五年)
悲劇の哲学(『芸術哲学』講義「悲劇について」)
悲劇詩人論―『芸術哲学』講義(一八〇二‐〇五年)とミュンヘン講演(一八〇七年))
著者等紹介
松山壽一[マツヤマジュイチ]
1948年大阪市生まれ。1981年立命館大学大学院文学研究科博士課程修了。1985‐86年テュービンゲン大学(旧西ドイツ)留学。1995年バイエルン科学アカデミー(ミュンヘン)留学。1996‐2005年ドイツ博物館科学史研究所(ミュンヘン)客員研究員。2002‐03年カイザースラウテルン大学(ドイツ)客員教授。現在、大阪学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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