感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
23
『哲学』と『哲学史を学ぶ』こととは全く異なる。タイトルにあるような「愛」とか「正義」だのといった日常的に安易に使用しがちな言葉の意味を掘り下げて、精緻に丹念に思考を積み重ねていくことの大切さと面白さ。人間がただただ生きていくだけのためには全く必要のない学問ではあるだろうし、まともな善き社会の一員にとっては必要がないどころか、悪影響すらあるのかもしれないけれど、それでも自分に強制的に与えられた世界の概念を解体し創り直すという人間にしかできないであろう行いには、意味があるのだと確信している。2022/02/23
masabi
15
【概要】愛や正義を題材に自分で考えることを学ぶ。【感想】哲学・倫理学の入門書だが専門用語は少なく、個々の学説を学ぶより自分で哲学することに重きを置く本だ。①自分の関心のあるもの②概念を作る③概念を操作する④世界観を作る、の4段階を踏む。②③を中心に扱い、例えば正義概念を不正から導き出し、愛などの他概念との関連にまで引っ張っていく。その過程で隠れた前提の炙り出しや対立する概念の調停など学ぶものが多い一冊だ。2018/06/30
masabi
6
再読。2018/08/11
hakootoko
5
哲学とは概念を創造することだ。2021/05/06
まーにー
5
平尾先生の面白さが光る本。 内容はとても読みやすく、中学生が読んでも理解できるような内容である。 しかし、中身はとても高度であり、今までこれほど「哲学の仕方」を丁寧に教えてくれる入門書はなかったであろう。 哲学とは何か?また哲学するとはどういうことか?ということを学びたい方にはおすすめ。2017/04/18
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