出版社内容情報
「放射線」と聞いて思い浮かべることは何でしょうか。原発事故や、がんの「放射線治療」を連想する方もいらっしゃるかと思いますが、「レントゲン撮影」という言葉が真っ先に思い浮かぶ方は放射線のことをある程度ご存じかもしれません。
「レントゲン」とは「X線」を発見した人の名前で、骨などを見透してしまう検査のことを正しくは「X線撮影」といいます。このX線こそが放射線なのです。放射線は可視光などと同じ電磁波の一種で、「見えない光」ともいえます。波の性質を持つエネルギーの一形態です。X線以外にも種類があるのですが、いずれもエネルギーが強く、原発事故ではそのエネルギーが問題になり、X線撮影や放射線治療ではその性質が人命を救うものにもなります。
本書では、この放射線について、放射能との違いにも触れつつ、さまざまな角度からやさしく解説していきます。
【目次】