内容説明
化学とはなにか。その歴史を眺めてみることは、「世界の歴史」を見ることに似ている。古代の四元素説、五行説、原子論から錬金術を経て、現代の量子化学、遺伝子工学などの生命化学までを俯瞰して易しく解説する入門書。
目次
プロローグ 化学の歴史は「ひとの歴史」そのもの
第1章 なぜ古代の化学は観念的だったのか?
第2章 魔女が跋扈した裏に隠された中世の化学
第3章 錬金術が化学を成長させた
第4章 大航海・産業革命時代の化学
第5章 法則・定理が大爆発した“化学の時代”
第6章 量子理論を包み込んだ新しい化学
第7章 平槇か戦争か、実験化学の時代
第8章 ゲノムが開く生命化学
著者等紹介
齋藤勝裕[サイトウカツヒロ]
1945年5月3日生まれ。1974年、東北大学大学院理学研究科博士課程修了、現在は名古屋工業大学名誉教授。理学博士。専門分野は有機化学、物理化学、光化学、超分子化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヨミトロール
3
不思議なことに、大学に化学史の講義はない。だからこういう平易な本に繰り返し出会うのは貴重。どうやってその知識に辿り着いたのか、その流れに沿って経験できるといいのに。機械や電気に比べて原理に関する実験をやりにくいからかな。大学で詰め込んだ表面的な知識を、今になってネット動画で味わい直しているこの頃。2022/05/28
kamekichi29
3
元素、物質の発見などから錬金術、量子化学や生命科学までいろんな分野の歴史などを概説。いろいろあるけど軽く触れているだけな感じもする。私にはどうも読み辛い文章に感じて、他で読んで記憶に残っていることしか頭に入ってこなかった。。2022/05/23
黒猿
1
化学の歴史とか発明の概要がわかりやすい。時事、人物のネタもあって素人も親しみやすい。2022/06/05
あいばーどん
0
スラスラと化学の歴史を気楽に読める。2023/05/13
林芳
0
この手の本を読むときは、少し緊張します。理解できるかなと。そういう人に対してちゃんと配慮してあり、分かりやすい説明で化学の歴史的流れが理解できるようになっています。2022/09/15