内容説明
残業地獄、将来の介護、非効率の嵐…こんな日本で、どうすりゃいいの!?今すぐ働き方を変えないと、つらく恐ろしい未来が待っている!舌鋒鋭く日本の生き方、働き方を斬り続ける@May_Roma、新たな提言。
目次
第1章 人権侵害、人命軽視国家ニッポン
第2章 これからの日本を襲う「介護」の大問題
第3章 死にゆく日本、イタリア、スペイン
第4章 日本はまだ、本当の危機ではない
第5章 「不況先進国」イギリスに学べ!
第6章 今の日本で幸せに生きるために
著者等紹介
谷本真由美[タニモトマユミ]
1975年、神奈川県生まれ。シラキュース大学大学院修士課程修了。ITベンチャー、コンサルティングファーム、国連食糧農業機関(FAO)などを経て、現在はロンドンの金融機関で情報システムの品質管理とITガバナンスを担当中。その傍ら、ロンドン大学教授である夫とともに日本人の英語指導にも携わっている。ツイッター上での個性的かつ鋭いツイートが話題を呼び、May‐Roma(メイロマ)の名前で4万5000人以上にフォローされている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
92
もっと人生気楽に働いて自分の人生設計をすることが大事だなぁと思った。2013/06/26
ニッポニア
40
働く、に焦点を当てた主張。このように、しっかりと地に足つけて生きていきたいですね。以下メモ。大手企業でも、サービス残業時間を入れ時給換算すると、生活保護や刑務所がマシになるという。要介護の原因は長時間労働。イタリアには困った公務員が350万人いて有給など特権を持つ。震災直後の買い占め、は奪わない分豊かさの証。失業率は著しく低い、仕事はあるのにニートがいることがすごい。労働生産性を上げない日本人は世界で一番時間にルーズ。副業から自分の仕事に付加価値をつける。英語はレゴブロックを積み上げる作業と似ている。2023/04/22
Daisuke Oyamada
34
著者が住んでいた海外、特にイギリスと日本を比べて、日本はまだまだ捨てもんじゃないという反面、競争力はまだまだあるのに、「お上」が遂行する「仕組み」について警笛を鳴らしている。それが本書の率直な印象です。 著者の本は、多分、5冊目くらいだろうか。共通して感じる印象は「毒舌&ユーモア」。著者の名前を検索すると動画もたくさん出て来るので、それらを見ると妙に納得するとともに、本を読んで、著者の・・・ https://190dai.com/2024/01/21/日本に殺されず幸せに生きる方法-谷本真由美/2024/01/23
ともひろ
15
前作「貧しい国」が良かったけど、本作は少し論点が見えにくい感じがして残念。2017/01/15
加藤久和
11
著者の一貫した問題意識は、日本は相対的に安全で豊かな国でありながらそこで生きていくことがどうしてこんなに苦しいものになってしまうのか、ということにある。その大きな原因の一つはあまりにも硬直した労働環境にある。働き方のスタイルの幅が狭すぎるために、ちょっとした人生上のアクシデントに常に失業が伴い、生きること自体が困難になってしまう。硬直した労働環境の弊害は日本の労働者の時間あたりの生産性の低さに端的に表れている。著者は良い部分も悪い部分も含めて先進成熟国家イギリスに学ぶことが有益であると主張するのである。2015/07/26