内容説明
豚ガラ、鶏ガラ、人柄―。ラーメンは人を映す鏡。「心の味」がここにある。
目次
第1章 ラーメンとの出会いから行列店になるまで―導かれるようにラーメンの道へ
第2章 数々の試練、絶望、そして復活―お客さんの「声」でよみがえる
第3章 味はすべてを物語る―ラーメンはつくり手の「心」の味
第4章 真の教育とは―弟子たちは「技術」と「心」を学んでいく
第5章 お客さんに感謝を込めて―東池袋「大勝軒」はお客さんの応援で成り立つ店
第6章 現役引退、大勝軒の閉店、そして今―「ラーメン一筋六十年」の人生を振り返って
著者等紹介
山岸一雄[ヤマギシカズオ]
1934年、長野県生まれ。17歳でラーメンの世界に身を投じる。1955年につけ麺のルーツといわれている「特製もりそば」を考案し、大ヒットを飛ばす。1961年に東池袋「大勝軒」をオープンして以来、行列ができるラーメン屋として有名になるが、再開発計画にともない2007年に閉店。2008年に再開を望む多くの声にこたえる形で、元の場所から百メートルほど離れたところに、「大勝軒」本店をオープンさせた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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フロム
3
ラーメン屋をやるなら「ラーメン屋バカ一代」「川田利明のラーメン本」と並んで絶対読んだ方が良い。ラーメン屋は瞬間風速で旨いものを作るより同じ味を安定して長期間提供する方が大変である。本著を読めばラーメン店に向いてる人が何となく見えて来る。何と言うか創造的な部分と頑固な部分と忍耐力のこれらのバランスの重要性が痛いほど伝わってくる。これは頭の良さとは別の能力なので難しいなと思う。内容にも普遍性があり、他業界、例えば武道やスポーツにも通じる内容であり意外とためになる。若い人よりも35歳以上の方が読んで刺さると思う2025/06/26
マシンガン
2
前作は既読だが加筆がある本書とのことで、改めて拝読。記憶とともに、当時の喧騒や肌感覚、そして臭いが蘇る。同じ区域で同じ時間を過ごし、「心の味」を賜った客として、改めて手を合わせる。そして今でも、その意志を継ぐ子どもたちから味わえることを、心より感謝する。2021/06/09
松村 英治
1
美しいお話です。2016/07/17
Masahiro Tanaka
1
山岸さんの生き様、志、そして思いやり!あの味はあの人柄から滲み出たものだったのかと、思わず頷きながら読んでしまった。久しぶりにあたたかい中華そばが食べたくなってきた。2015/05/07
shinjiy
1
腑に落ちないところはたくさんあるし、文章もうまくない。しょうがい、著者はただのラーメン屋の店主。ただし、看板を背負って約60年、300人近い弟子がいて、さらにその味を継承していくだろう、という「実績」を持っている。 マクドナルド藤田会長の著書にあるとおり、一にも二にも業績だ。具体的な数字が批判を退ける。 彼の「心」は伝わってこなかったけど、とりあえず一度は食べてみたいと思えた。 673.9/小売・飲食2013/07/25