感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
志村真幸
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著者は宮崎県総合博物館で植物を担当していた人物。 宮崎県内で見られるキノコが、130種ほど紹介されている。すべてカラー写真で、彩りの美しさや造形の妙がよく分かる。人里、照葉樹林、針葉樹林、海岸など発生地ごとに章立てしてある。 新発見のキノコもずいぶん収められ、気鋭の一冊だ。なかには、飼い犬が食べて中毒したことから発見された毒キノコまで。 図鑑であるとともに、民俗的な利用にも詳しい。県内各地での食べ方、採取法、鉄砲の火口にすること、美術品といった側面にもふれられており、読みものとしてもハイレベル。2021/08/31




