内容説明
本書には7月から12月までの民俗歳事と人生儀礼の項を収録。季節を織りなすふるさとの心を伝える。
目次
半夏生―「半夏の後に農なし」百姓節供の期間
案山子―ミノやカサ―古代の農業神を形どって
土持神社(延岡市妙町)―一族で祖先を祀る神社
棚機女―日向神話にも深い関係
七夕・星祭り―ササ竹流してカマ洗い
御田祭(西郷村田代)(神の田にしめ縄張って古式豊かに;おひつを肩に“握りめしどうぞ”)
夏祭り・祇園祭り―初ものキュウリをさし上げて
牛頭天王・蘇民将来―大陸系か朝鮮系かインド系か
安之神社・野々崎丹後―これは珍し塩作りの神
蛸壷―いまでは民芸品装飾用〔ほか〕
著者等紹介
秋山栄雄[アキヤマシゲオ]
大正11年3月8日東京小石川生まれ。昭和10年4月県立延岡中学校入学、同15年3月同校卒業、同16年4月高野山大学入学、18年学徒動員で応召。鹿児島県鴨池海軍航空隊予科練教官(海軍少尉)。昭和21年3月高野山大学卒業、同26年朝日新聞延岡通信部記者、3年間の結核療養生活を経て同30年NHK延岡通信部記者、同40年MRT宮崎放送延岡支局勤務。昭和45年夕刊デイリー新聞入社、編集委員として「県北風土記」「県北古寺物語」「御用の旗が日向路をゆく―伊能忠敬『測量日記』」「牧水日記」「牧水いくやまかわ」「ふるさと文学考」「牧水のうた」「俳句歳時記」「ふるさと365日探検・県北の民俗」など文学、歴史、文化財、民俗、伝統芸能、神社仏閣、祭事などの記事を書き続けた。平成4年延岡市文化功労者賞、延岡市文化財保護審議会委員、延岡郷土芸能保存会顧問、城山神楽実行委員会顧問。平成16年1月24日肺炎のために死去
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