内容説明
2025年には高齢者の5人の1人(約700万人)が認知症になるとの推計が厚労省より発表された。認知症は他人事ではない。ただ、一概に認知症といっても、その原因や症状、治療方法はさまざま。手術や投薬で治る病態もあれば、治療が難しいものもある。多くの人が知るアルツハイマー病は認知症の原因の約50%を占め、治療が難しいとされる脳変性疾患の代表的な疾病だった。そこにアデュカヌマブという治療薬が登場した。アデュカヌマブという治療薬が登場した。アデュカヌマブとはどんな薬なのか/どうやって開発されたのか/副作用はないのかなど、期待の新薬の全容を紹介するとともに、そもそも認知症はなぜ発症するのか、病態ごとになぜ治療方法が異なるのか、何よりも認知症を発症させないためにはどうしたらよいかなど、誰もが知っておきたい知識をわかりやすく解説する。
目次
第1章 アルツハイマー病と最新治療薬アデュカヌマブ(認知症とはどのような「病気」なのか―原因、症状、物忘れとの違い;アルツハイマー病発症のしくみ―特徴、原因、遺伝との関連 ほか)
第2章 認知症の病態別症状と治療法(アルツハイマー病とはどんな「病気」なのか―症状、検査、診断、治療法;レビー小体型認知症とはどんな「病気」なのか―症状、検査、診断、治療法 ほか)
第3章 認知症と似た症状が現れる病気(認知症症状が現れる内科的疾患;感染症(プリオン病)による認知症の発症 ほか)
第4章 認知症の予防方法(認知症の危険因子 生活習慣病の予防;今日からできる認知症予防 ほか)
著者等紹介
玉野吉範[タマノヨシノリ]
医療法人社団玉恵会こしがや脳神経外科院長。長野県松本市生まれ。1995年日本医科大学医学部卒業。同年、東京女子医科大学病院附属脳神経センター脳神経外科へ入局。東埼玉総合病院、川口誠和病院、板橋中央総合病院、至誠会第二病院、東京女子医科大学東医療センター脳神経外科を経て埼玉県越谷市にて医療法人社団玉恵会こしがや脳神経外科を開設。医学博士。獨協医科大学埼玉医療センター脳神経外科非常勤講師、日本脳神経外科学会専門医、日本認知症学会専門医、身体障害者手帳交付医(肢体不自由)。脳神経外科領域のみならず日々、認知症患者さんに対し診断と治療を行う。また付属施設の「めぐみ」にて脳卒中患者の後遺症におけるリハビリテーションを行う。院内には認知症対応型デイサービス「健康アカデミー」(代表 渡辺英孝)もあり、認知予備能向上に向けて活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。