内容説明
日本はなぜ負けたのか?開戦前から終戦まで、太平洋戦争の主要な戦いをあまねく網羅。日米どちらの立場にも与せず、客観的な視点から日本軍敗退の原因を探る。物量的な格差だけでなく、国民性の相違までも浮きぼりにする。日本とアメリカでは戦い方がこれほど違う!!
目次
1章 太平洋戦争への道
2章 開戦と侵攻
3章 戦局の転換点
4章 連合国軍の反撃
5章 日本軍の敗退
6章 そして終戦へ
著者等紹介
諏訪正頼[スワマサヨリ]
1969年埼玉県生まれ。ロンドン大学(キングス・カレッジ・ロンドン)大学院修士課程修了(研究テーマ:中近東およびバルカン半島の地域紛争・民族紛争)。中央大学大学院博士後期課程退学(研究テーマ:太平洋戦争における日米の戦略・戦術の比較)。軍事戦略・戦術、軍事組織、軍事史、地域紛争、民族紛争、国際政治などに関する論文多数。「太平洋戦争史ブログ」を立ち上げ、人気のサイトとなっている。現在、貿易関連企業に勤務。TOEICスコア925点(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くろまによん
4
平易でサクサク読める。太平洋戦争全体を俯瞰していくタイプの本。局地戦それぞれはあまり詳しく解説されていないが、どういう流れで日本が敗戦を迎えたのかが理解しやすい。上層部の無能さや失敗で現場が苦しむ、現場が尻拭いする、という構図は今も変わってない気がする。著者も書いていたが、「日本は物量で負けた」のではなく「物量でも負けた」という感じ。人事システム、生産技術に対する考え方、政治システムで負けてた。弾薬の規格もそれぞれ違うし、年次で無能が上司になるとか。そりゃ負けるよね。国民病なのかなこのあたりは。2019/07/28