内容説明
日進月歩で進化する医療機器。検査はより正確に、よりスピーディになり、治療も患者の負担がより軽減されるものになっている。一方で、技術が進歩し専門化するほど、使いこなしたり、機器全体を俯瞰するのが難しくなっている。そこで、最新の検査・治療機器の中でとくに注目される40機器を取り上げ、その特徴を医療関係従事者だけでなく、一般の人にもわかるよう解説する。
目次
第1章 検査機器(検査機器の最新動向―とくに画像処理に関する技術が進歩し医師の専門性に対応;CT―完成した機器の「新しさ」とは?;MRI―装置の小型化と低価格化も目標の一つに ほか)
第2章 治療・手術機器(治療・手術機器の最新動向―大型・小型機器ともほとんどが外国製 落下菌対策など手術室全体の対応も課題に;ロボット手術装置―先行する医師が増えた反面、実用化は未知数;重粒子・粒子線治療装置―放射線被ばくの問題は少なく、今後が期待される機器 ほか)
第3章 在宅医療・福祉機器(在宅医療・福祉機器の最新動向―インフォメーション&コミュニケーションテクノロジー分野で大きく伸びる 安全性と信頼性がより重要に;酸素濃縮装置―機器は充実するが、重量の負荷がネックに;睡眠時無呼吸症候群関連機器―検査機器は充実したが、治療にはむずかしさも ほか)
著者等紹介
井上浩義[イノウエヒロヨシ]
1961年生まれ。九州大学大学院理学研究科博士課程修了後、山口大学医学部助手、久留米大学医学部教授などを経て、慶應義塾大学医学部教授。理学博士、医学博士。NPO法人新世紀教育研究会・理事長。医療用機器や薬品をはじめ機能性食品など健康と食品に関して、写真や図を使い一般の人にも理解できるようにやさしく解説する。慶應義塾大学医学部に赴任以来毎年ベストティーチャーに選ばれ、丁寧な講義には定評がある。新聞、雑誌などへの執筆をはじめ、テレビでも活躍中。2010年度文部科学大臣表彰科学技術賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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