著者等紹介
栗林慧[クリバヤシサトシ]
1939年、中国大陸に生まれる。1969年から生物生態写真家として活躍。独創的なカメラを次々に開発し、つねに斬新な写真を発表してきた。それらを集大成した『栗林慧全仕事』(学研)で2002年度日本写真協会(PSJ)年度賞を受賞。2006年には科学写真のノーベル賞とよばれる「レナート・ニルソン賞」を受賞した。また、映像作品『草間の宇宙』で第41回日本科学技術映像祭内閣総理大臣賞を受賞。テレビ朝日系放送『素敵な宇宙船地球号・里山を育む昆虫たち』で第43回日本科学技術映像祭文部科学大臣賞を受賞
日高敏隆[ヒダカトシタカ]
1930年生まれ。東京大学理学部動物学科卒業。東京農工大学教授、京都大学理学部教授、滋賀県立大学学長、総合地球環境学研究所所長を経て、京都市青少年科学センター所長、京都精華大学客員教授。京都大学名誉教授。理学博士。チョウやガの配偶行動を解析し、日本の動物行動学研究の先鞭をつけた。1982年に日本動物行動学会を設立、初代会長に就任。著書に『チョウはなぜ飛ぶか』(岩波書店、毎日出版文化賞受賞)、『春の数えかた』(新潮文庫、日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうゆうpanda
45
蜜蜂の生態がよく分かります。ものすごーくよーく分かります。仕事の役割分担の話。女王蜂は女王物質で外のメス(働き蜂)の産卵機能を制御していること。次期女王選出の修羅場。雄の蜂の何とも切ない生涯。それらが、実によく撮ったり!という写真とともに整然と語られます。フワフワの体、澄んだ瞳、体の割りと小さな羽。協力して吊り橋を作る様子。芸術的な六角形の巣!分封の蜂の群れさえ抵抗なく受入れられます。すでに何冊か読んでいるからでしょうか?愛着の沸いてしまった蜜蜂たち。飛びながら糞をする写真でさえいいもの見せてもらったぞ!2017/01/16
たーちゃん
24
読んでいるこちらが、へー!とかほー!とか言ってしまいました。最後に作者から『この本を読んだあとにミツバチを見て声をかけるとしたらどんなことを言いますか?』というような問いかけに、息子は「頑張れーー!!」だそうです。2022/10/29
順子
6
写真が素晴らしい!「はたらきバチは、休みなくはたらくと思われがちですが、これはまったくの誤解です。じっさいにはよく休憩をとります。朝早くから夜おそくまではたらくのは、あらゆる生きもののうちで、人間だけです。」ニンゲンの生態にも驚‼2018/10/03
まげりん
6
めいっぱいミツバチ。女王蜂の秘密やら、花粉だんごの秘密、オスって何するの?とかかゆいところに手が届く本だった。めっちゃおもしろかった。でも、実際に観察するのは怖いので、この本で楽しめたー。2016/02/18
たまきら
0
栗林さんの昆虫の写真が大好きです。この本で初めて、女王バチが王台の中でぶらさがって生活していると知った時の衝撃は忘れられません。 オタマも大好きな一冊です。2014/06/18