内容説明
昭和11年青森刑務所脱獄。昭和17年秋田刑務所脱獄。昭和19年網走刑務所脱獄。昭和22年札幌刑務所脱獄。犯罪史上未曽有の四度の脱獄を実行した無期刑囚佐久間清太郎。その緻密な計画と大胆な行動力、超人的ともいえる手口を、戦中・戦後の混乱した時代背景に重ねて入念に追跡。
著者等紹介
吉村昭[ヨシムラアキラ]
1927(昭和2)年、東京日暮里生れ。学習院大学中退。1966年「星への旅」で太宰治賞を受賞。その後、ドキュメント作品に新境地を拓き、「戦艦武蔵」等で菊池寛賞を受賞。以来、多彩な長編小説を次々に発表。周到な取材と緻密な構成には定評がある。芸術院会員。主な作品に、「破獄」(読売文学賞)、「冷い夏、熱い夏」(毎日芸術賞)、「天狗争乱」(大佛次郎賞)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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