内容説明
島原の乱が鎮圧されて問もないころ、キリシタン禁制の日本に潜入したポルトガル司祭ロドリゴは、日本人信徒達に加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる…。キリスト信仰の根源的な問題を衝き、問いを投げかける長編。
著者等紹介
遠藤周作[エンドウシュウサク]
1923~1996。東京生まれ。幼年期を旧満州大連で過ごし、神戸に帰国後、11歳でカトリックの洗礼を受ける。慶応大学仏文科卒。フランス留学を経て、1955(昭和30)年「白い人」で芥川賞を受賞。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア作品、歴史小説も多数ある。1995(平成7)年、文化勲章受章。1996年、病没
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