やり残したこと

北野 武【著】

ロッキング・オン（2015/04発売）

• サイズ B6判／ページ数 315p／高さ 19cm
• 商品コード 9784860521219
• NDC分類 778.21
• Cコード C0076

内容説明

たけしに「やり残したこと」などあるのか？２０１５年・６８歳、今の北野武のすべてを語る。映画、テレビ、数十年ぶりに行ったライヴ―ビートたけとし北野武の真実に迫り続けるインタヴュー・シリーズ１１冊目、刊行！

目次

北野武、「『アウトレイジビヨンド』公開後」を語る―会心の大ヒット直後、何を思ったか
北野武、「役者・ビートたけし」を語る―ビートたけしはこんな役を演じてきた
北野武、『ＴＨＥ　ＭＡＮＺＡＩ』を語る―漫才ブームの『ＴＨＥ　ＭＡＮＺＡＩ』の当事者、今の『ＴＨＥ　ＭＡＮＺＡＩ』の最高顧問
北野武、「着ぐるみ」を語る―なんでそんなに好きなのか？真剣に訊く
北野武、「東京の街」を語る―足立区、新宿、浅草…「たけしがいた街」を辿る
北野武、「コミックバンド」を語る―ビートたけしはこんな役を演じてきた
北野武、「観るテレビ」を語る―何を観るのか、何を観ないのか
北野武、「コンサート」を語る―観る、やる、どちらも語る
北野武、「アイディア」を語る―テレビの歴史を変えた、「企画：ビートたけし」の番組をふり返る
北野武、「東京オリンピック」を語る―１９６４年と２０２０年、どちらも言及
北野武、「ファン」を語る―ワン＆オンリーの「おいらのヒーロー」について
北野武、「ロケ」を語る―北野映画のあのシーンのあの場所は、どのように探し当てられたのか
北野武、「やり残したこと」を語る―たけしにも「やれなかったこと」はあるのか？
北野武、「もの」を語る―うれしかったもの、ほしいもの、ほしくないもの
北野武、「写真」を語る―なぜ北野武は写真が嫌いなのか
北野武、「習い事」を語る―本番よりも練習が好き。なぜ？
北野武、「舞台」を語る―２０１４年１０月２７日、数十年ぶりにライヴを行った理由

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[山田太郎]

渋谷陽一が、確か手塚治が亡くなった時に、死んでから評価上げるな死んでからほめられてもうれしくないし、死ぬ前からすごかったんだと怒っていたこと思い出すというかちゃんとたけしを評価するという姿勢が見えてたいへん面白いです、はい。

2015/06/01

[ぐうぐう]

自叙伝シリーズも、本書で11冊目。タイトルこそ「やり残したこと」だが、実に様々なテーマについて語り尽くしている。武はよく振り子理論を口にする。映画で言えば、バイオレンスを撮った次にはコメディを撮るといったことだ。そもそも、監督と芸人という二足のわらじ自体が、振り子理論の賜物でもある。片方に大きく振り切っているときというのは、このあとに振り切れる反対側の風景がよく見えているとも言える。本書で感じるのは、武が自分自身をすごく客観的に分析できているということだ。（つづく）

2015/05/08

[Shimaneko]

特にファンというわけでもないんだけど、時代の波に呑まれず、テレビを利用してメジャーにのし上がった最後の芸人、という印象を改めて強くしたインタビュー集。今、バラエティのひな壇でわーわー言ってたり、キングオブコントやThe Manzaiに出てるお笑い芸人の中から、こういう存在ってもう出現し得ない気がする。多すぎて薄まっちゃってるというか、嗜好が細分化されすぎて無理というかね。

2015/10/13

[ライアン]

ロンキングオンインタビューシリーズ。相変わらずカッコイイ！。漫才ブームの話が好きだな。話の中で出てた東京オリンピック開会式のプロデュースぜひオファー来てやって欲しいな。でもカッコイイ演出だけでなくその中で鬼瓦権造とか火薬田ドンとかやって、全世界に「じょうがねえジジイだな」というのも見せつけて欲しい(笑)。

2015/07/12

[ぽかちゅう49]

『THE･MANZAI』と『浅草キッド(たけしの歌の方)』について書かれた部分が好きでした♪ビートきよしさんについては、文脈感じず読めばただの悪口(笑)でも悪く言えば言うほど愛情を感じちゃうあたり、今でも相方なのかな～と思ったり(^^)v公開中の「火花」では桐谷健太さんが浅草キッドをイイ感じに唄っておられますが、個人的には唄は上手くなくても(失礼)たけしの浅草キッドが断然好きです(^^)♪夢～は～すて～たと～いわ～ないで～　客がふたり～の～演芸場で～♪…染みます…(爆)

2017/12/01