万葉新書
ウェイヴァリー―あるいは60年前の物語〈中〉

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  • サイズ B40判/ページ数 357p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784860500597
  • NDC分類 933
  • Cコード C1297

内容説明

帰隊が遅れたエドワードは、大尉から降格させられると軍籍を離脱し、イングランドへの帰路につく。途中、事態は二転三転し、反乱軍の手に落ちたエディンバラに移送されるが、そこには旧友ファーガスとの再会が待っていた。彼の手引きによってチャールズ王子に謁見したエドワードは助力を懇願されるとこれを快諾。忠誠を誓いプレストンパンズでの決戦を迎える…波瀾万丈の運命に翻弄され続ける青年の苦悩と栄光、そして決断。英文学の巨人が描いた歴史小説の金字塔。完全新訳、決定版。

著者等紹介

スコット,ウォルター[スコット,ウォルター][Scott,Walter]
1771~1832。1771年、エディンバラで生まれる。大学で法律を学び、法廷弁護士の資格取得後、バラッド研究家として名を挙げる。その後、小説に転向、第一作が『ウェイヴァリー』(1814年)で、世界的に評価の高い名作とされた。1832年、トゥイード川に面するアボッツフォードの邸宅で61年の生涯を閉じる

佐藤猛郎[サトウタケロウ]
1931年、東京に生まれる。東京教育大学(現筑波大学)卒業。19世紀英文学、特にウォルター・スコットを研究。NPO日本スコットランド協会代表理事。日本カレドニア学会幹事。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きりぱい

3
好きな事だけしてわがままに育ってきたウェイヴァリーは、常に思い上がりの認識しか持てず、とうとう不祥事に追い込まれる。当然の結果もすべて、自分への不当な圧力だと思い込む思慮の浅さにいらっとくる。こんな主人公でいいの?とむうっとしていたら、チャールズ王子(表紙肖像)登場ではた迷惑にも展望が開けるかのような流れに。反射的に下した判断は良かったのか悪かったのか、自分が陥った立場に苦悩する姿に成長を期待。下巻はましな人間になってくれるのかしら。2012/01/17

かしこ

1
その後のスコットの小説ほどこなれていない印象ながらも、スコットっぽい2020/01/12

takeakisky

0
前半は、お坊ちゃんのエドワードがハイランドの領主のゲストとして過ごす。スコットランドの習俗に興味があるわけではないので、厚いロマンティックな雰囲気に辟易する。エドワードもいろいろな妄想を逞しくする。英軍からの告発と罷免でこの雰囲気は急転。あくまで、このストーリーの許すテンポではあるが…。それでも、勾留されスターリング城への連行中にハイランド人に連れ去られ、チャールズ・エドワードの反乱軍に身を投じるあたりから、いよいよ現実との対峙がはじまり、緊迫もし、痛切にもなる。忠誠と表裏をなす祖国への反逆。下巻へ。2022/07/31

daruma_kap

0
課題図書だから流し読みした

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