内容説明
新米教師の頃、父と教育への思いを語り合った往復書簡、それが教師としての出発点だった。それから33年間、無我夢中でやってきた教師の仕事を振り返り、今は亡き父に伝えたい―私はどんな実践をしてきたのか、そして私はどんな教師だったのか―生徒達に語り続けた学級通信「草の芽」を中心に教師の現場から報告する。
目次
父と子の通信 教育へ―ふたつの志(なぜ教師に?―父から子へ・第一信・七四年初夏;大学時代の体験―子から父へ・第一信;どのような教師に―父から子へ・第二信・七四年秋;権威をはぎとりたい―子から父へ・第二信;ふれあいとは?―父から子へ・第三信・七四年冬;評価への疑問―子から父へ・第三信)
学級通信「草の芽」の記録(一九八七年・二年一組;一九八八年・三年一組;一九八九年・一年十組;一九九〇年・二年一組;一九九一年・三年六組;一九九二年・一年三組)
父に学んだこと(教師であり教師でない人間に;学級通信を書く;石垣積みの教育)
著者等紹介
稲葉光洋[イナバコウヨウ]
1950年(昭和25)年愛媛県に生まれる。東洋大学社会学部卒業。1974年、埼玉県新座市に小学校教員として赴任。以後同市で小学校9年間、中学校24年間勤務。2007年3月、定年を前に退職。2010年、自分の体験をもとにした小説「ひとりでかまん」を出版(文芸社・刊)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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