内容説明
わざと弦に触れて音を濁らす。澄んだ色に一滴墨を落とす。メキシコのピラミツドや古代遺跡、ベルベル人の土の家。いいと思ったら自分のものにしたい。つくってみたい。そんな病は建て主に伝染し、見たこともないけれど、昔からあったような建築が出来ていく。あくまでも自由にかつ確信をもって。そんな建築を実現する永田祐三の直観力。
目次
第1章 原風景と学生時代(小学生で住宅模型をつくる 家族で音楽に親しむ;壮大なスケールの卒業設計 ゼミは設備設計)
第2章 竹中工務店時代(竹中工務店に入社 深江竹友寮に暮らす;初めて担当した「鷹岡ビル」 SDRに所属 ほか)
第3章 永田・北野建築研究所 永田建築研究所(自邸 そして、独立;竹中時代のアルバイト クライアント巽悟朗との出会い ほか)
第4章 永田祐三の直観力(力感を失う現代建築 「さわり」の表現;理論で考えない 直感的建築手法)
エッセイ(無極;守らなければならない街 ほか)
著者等紹介
永田祐三[ナガタユウゾウ]
1941年、大阪府生まれ。1965年、京都工芸繊維大学工芸学部建築工芸学科卒業、竹中工務店に入社。竹中工務店在籍中の1975年から1年間SOMサンフランシスコ事務所に勤務。1985年、北野俊二と永田・北野建築研究所を設立。2007年、永田建築研究所設立。社屋、学校、ホテル、遊興施設、住宅と幅広く設計を手掛けている。理論ではない、直観的手法により自由で自然な建築を実現する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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