目次
鬼頭梓インタビュー(鬼頭梓の育んだ風景―「生活の根拠地」を図書館に求めて;私の原点)
論考(私のバッハ;わたくしの疑問=東京カテドラルの印象;新らしい図書館の建築;土地と人と建築と―日野市立中央図書館の建設が建築家に問いかけた建築の意味;職業者としての建築家;建築家の自由;前川恒雄氏インタビュー 公共図書館の歴史が変わった日)
資料
著者等紹介
鬼頭梓[キトウアズサ]
1926年1月東京都生まれ。1950年3月東京大学第一工学部建築学科卒業。4月前川國男建築設計事務所入所。1964年5月同事務所退所。1964年6月鬼頭梓建築設計事務所を開設。1969年12月有限会社鬼頭梓建築設計事務所に改組代表取締役に就任。1992年6月~1996年6月日本建築家協会(JIA)会長。2007年4月有限会社を解散、個人事務所として登録(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぺけぽん
19
建築家と図書館員は敵同士・・・なんて時々思う図書館に出会う事も多々あるのだけど、図書館員より図書館のことを真剣に憂いている建築家がいるとは露も思わなかった。私たちはどんな本でも読めて当たり前、図書館なんてあって当たり前の中にいきているけど、それが許されなかった時代をしっている人の言葉は重い。建築家の自由・・・ふと、図書館の自由、に読み変えてしまった。いずれにせよ、どんな人(障害があっても、主婦でも学生でも働いている人でも子どもでも)でも利用できる場、それが、図書館だということを忘れてはいけない。2013/07/21
sonohey
2
前川國男のもとで学び、独立後に多くの図書館を手掛けた建築家、鬼頭梓のインタビュー、論考、作品写真集。茨木市立中央、熊取町立、洲本市立洲本、山口県立の各図書館が鬼頭の作品と知り、驚き。前川恒雄の要請のもと、特命で日野市立中央も作っている。「建築家の仕事は頼まれてやるものだ」という気概と、クライアントなくして建築家なしという戒めは、プロフェッショナルとして尊敬に値する。日野に加えて、東京経済大学、山梨県立なども訪問したい。2014/10/15
Mie
1
建築家目線の図書館の本って意外と読んだことなかったな〜。 色々な場面で共通すると思うのは、建築家はクライアントに奉仕すべきだが、クライアントは時に利己的、無知、反社的であるというところ。本当にそうで、さらに何故それだけのお金を払っているのかや対価と結果の関係性も分かっていない人もいるのがなかなか…2021/12/23