内容説明
本書は、この二〇年、著者がどうエイズ医療とかかわってきたかを記録したものである。
目次
第1章 無罪判決
第2章 安部医師が逮捕されるまで
第3章 福島医大の患者さん
第4章 非加熱製剤の危険性の認識
第5章 エイズの広がりの中で
第6章 証人尋問
第7章 四国でエイズに向き合う
エピローグ 医療とはなにか?
著者等紹介
内田立身[ウチダタツミ]
香川県生まれ。昭和39年京都大学医学部卒業後、京都大学医学部内科学第一講座入局(血液学専攻)。昭和44年同大学院修了(昭和46年京都大学医学博士)。昭和45年米国・ワシントン州立大学血液学留学(昭和46年まで)。昭和49年オーストラリア・シドニー病院留学(昭和50年まで)。昭和51年福島県立医科大学講師に就任、昭和54年より同助教授。昭和60年、薬害エイズ患者と出会う。その後、高松赤十字病院第一内科部長、香川県赤十字血液センター技術部長、高松赤十字病院副院長などを経て、平成8年、香川県赤十字血液センター所長に就任。所属学会に、日本内科学会、日本血液学会(功労会員)、日本臨床血液学会(功労会員)、日本輸血学会(評議員、中国四国支部長)、日本血栓止血学会(評議員)、血液事業学会(評議員)、日本エイズ学会など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さわな
0
薬害エイズ裁判で原告側の証人としてたった医師が書いた本。 薬害エイズが起こった当時、医師たちは何をして何を考えてたのか知りたくて読んだ。 この医師が所属する病院は一人目の薬害エイズ患者が亡くなってすぐに非加熱製剤から加熱製剤に切り替えていてそれ以上のエイズ患者は出していない。 非加熱製剤を使い続けていた他病院、大学の医師と連絡を取り合っていたわけでもない。 被害を最小限に抑えた成功例ではあるけれど「なぜ薬害エイズの被害はこんなに広がってしまったのか」を知れる資料ではないという印象。→2024/10/17